ある日、Twitterを見ていたらこんなツィートが流れてきました▼
人の気持ちに寄り添うための特訓としてオススメしたいのが、Yahoo!知恵袋100本ノックだ。
100本でも足りないのだけど、まずは1日3〜4回、1ヶ月100本回答をして、そのうち幾つかベストアンサーをもらえるだけでも、色々なことに気付ける。— 松尾 茂起(ウェブライダー/Betters) (@seokyoto) June 10, 2019
しな
個人的にはすごく興味をひかれる内容だったので、この投稿をきっかけに「Yahoo!知恵袋100本ノック」を実際にやってみました。
知恵袋に回答するのは初めてだったので少し戸惑いましたが、そのぶん得られた成果も大きかったです!
そこでこの記事では、Yahoo!知恵袋100本ノックをした結果とその効果について、実体験を交えながら紹介します。
「100本ノックって面白そうだけど、実際どうなの?」という方は、ぜひ参考にしてみてください!
Yahoo!知恵袋100本ノックを2週間でやってみた
自分が所属するオンラインコミュニティ・ライター組合でも、「Yahoo!知恵袋100本ノックっておもしろそう!」という声が上がっていました。
そこでできたのが、「2週間で50本知恵袋答えまくる部屋」という期間限定の部活動。
「1ヶ月で100本を回答するのは大変かも」ということで、部活動の方針としては半分のボリューム(2週間50本)でチャレンジすることになりました。
ですが、
しな
と思い、自分は2週間で2倍の100本をやることにしました。
1日7〜8つ(100本 ÷ 14日 = 7.14/日)の質問に回答するのは大変でしたが、かえって集中して取り組めたように思います。
Yahoo!知恵袋100本ノックをした結果
毎日コツコツ回答した成果もあって、なんとか2週間で100本ノックを終えられました。
その結果がこちら!▼
※目標件数に達した直後にスクショしたので、「まだ回答を募集中の質問が多い」状態のデータになっています。
30件回答したときと、100件回答したときの結果を並べてみました。
Yahoo!知恵袋には「BA(ベストアンサー)」という仕組みがあります。
・集まった回答の中で、質問者がもっとも納得・満足した回答のこと
・ベストアンサーは質問者が選ぶか、ほかの利用者の投票で決まる
30件回答時のBA(ベストアンサー)率が91%とかなり高いのは、「BAを取ったデータ」は早めに反映されるからです▼
- BAを取る → 悩みが解決する(回答の募集終了)→ データに反映される
- BAを取れない → 引き続き回答が募集される → データの反映が遅くなる
そのため、時間が経つとBA率は徐々に落ちていきました。
とはいえ、100件回答時のBA率は75%と、おそらくそこまで悪くない結果になったのかなと思います!
Yahoo!知恵袋100本ノックで得た5つの効果(Before / After)
実際に100本ノックをやって、自分が得た効果は大きく5つあります。
- 得意なジャンル・興味のあるジャンルがわかった
- 相手の気持ちを想像する力がついた
- プラスαを考える力がついた
- 自分の課題や弱点に気付けた
- 執筆スピードが少し早くなった
一つひとつ紹介します。
1.得意なジャンル・興味のあるジャンルがわかった
知恵袋で人の悩みや相談に乗るわけですから、
・ほかの人より知識がある分野
・過去に自分が経験したことのある分野
など、回答できるジャンルは自然と絞られてきます。
そのため、いろんな質問に回答していくと、自分の強みや興味の方向性がある程度見えてきました。
ちなみに、自分が主に回答していたジャンルは下記のとおり。
- ライティング(Webライター・クラウドソーシング・アフィリエイト・SEO)
- Web制作(WordPress・Wix)
- 働き方(就職・フリーランス・副業・在宅ワーク)
- 自己管理(習慣化・継続・ストレス管理・メンタルケア)
正直なところ、「自己管理」は苦手な部類に入るのですが、だからこそ過去にいろいろ調べて詳しくなった感じです。
ですが、そのようなジャンルでの執筆経験はほぼなかったので、新しい分野に出会える良いきっかけになりました。
2.相手の気持ちを想像する力がついた
知恵袋に質問をする人は全員バラバラなので、文字通り「たった一人のため」に回答を書く必要があります。
一つひとつの質問の意図を考えて、
- 相手は今どんな状況にある?
- 本当に知りたいことはなに?
- どんな情報があれば解決(満足)する?
- どんな伝え方がベスト?
などを毎回掘り下げて考えるのはなかなか大変でした……!
しかし、そのおかげで読者の悩みや気持ちをよりリアルにイメージする力は確実に上がったと思います。
3.プラスαを考える力がついた
100本ノック中は、質問にそのまま答えるだけじゃなく、もう一歩深いところまで踏み込むことを意識していました。
たとえば、以下のような感じです。
- 質問が解決した後に「追加で悩みそうなこと」を考えて、先回りして回答する
- 「結局どうすればいいの?」をなくすため、具体的なアクションまで落とし込む
このように「相手が回答を得た後」のことも想像することで、プラスαを考える力が強くなったと思います。
回答がうまくハマると、質問者さんが喜んでいるのがお礼のメッセージからすごく伝わったので、プラスαを考える重要性も実感しました。
4.自分の課題や弱点に気付けた
なかにはBA(ベストアンサー)を取れないことももちろんありました。
そんなときに自分の回答とBAを比べると、
- どんな違いや差があるのか
- 自分に足りないものはなにか
などがよく分かりました。
たとえば、自分の文章はかたくなりがちで、やわらかい表現がちょっと弱い場合があります。
しな
このように他の方のBAと比較することで、自分の課題や弱点に気付くことができました。
5.執筆スピードが少し早くなった
100本ノックをしていくうちに、これまでに紹介してきた思考が少しずつクセづけされて、執筆スピードが少し早くなりました。
具体的には、「質問を読んで回答するまでの時間」が始めは10〜15分だったのに対し、後半は5〜10分になりました!
どう答えたらよいか迷走していた初期の自分と比べると、大きく成長したと思います。
Yahoo!知恵袋100本ノックで気づいた2つの活用法
自分はこれまで、Yahoo!知恵袋をリサーチの参考に使ったことしかありませんでした。
でも100本ノックをしたことで、今回のようなトレーニングのほかにも「こんな使い方ができるのでは?」というのを2つ思いつきました▼
- 新しいアイデアやネタを探すのに使う
- 駆け出しライターさんの練習の場として使う
自分のメモ用に、詳しく書いていきます。
1.新しいアイデアやネタを探すのに使う
毎日いろんな質問が投稿される知恵袋は、「ネタやアイデアの宝庫」ともいえます。
あるとき、100本ノック中にこのような質問を見つけました▼
自分は高校3年生で、クラウドワークスをはじめようと思うのですが、銀行口座を持っていません。口座に登録しないと、仕事はできないのでしょうか?
自分はこれを見て、「クラウドソーシングを使いたい学生にとって、口座の用意がネックになっているケースがある」ことに初めて気づきました。
社会人なら当たり前に持っている口座でも、学生にとってはそうではない場合があります。そして、クラウドソーシングの利用に関する情報は、基本的に社会人向けのものばかりです。
そう考えると、
- 学生向けに「クラウドソーシングの始め方」の記事を書くのはどうだろう?
- スキルを身につけて稼ぎたい学生が増えているし、「クラウドソーシング for Student」みたいなメディアをつくると面白いかも
みたいなアイデアがどんどん出てきました。
ネタやアイデアを考えるのに、Yahoo!知恵袋を見るのは結構アリかもしれません。
2.駆け出しライターさんの練習の場として使う
実際に100本ノックをやってみたことで、「駆け出しライターさんが力をつけるためにYahoo!知恵袋はかなり有効では?」と思いました。
というのも、質問に回答する流れと、記事執筆の流れがよく似ているからです▼
- 相手が抱えている悩みや問題を考える
- それに対する答えを用意する
- それをどう伝えるかを考えて執筆する
このように、Yahoo!知恵袋には「ライティングに必要なエッセンス」がギュッと詰まっているんじゃないかなと。個人的には、Yahoo!知恵袋の質問に回答するのは、小さい記事を書くのと同じという認識です。
さらには、普通に記事を書くのとは違って、以下のようなメリットがあります。
- 何千文字も書く必要がないから、取り組むハードルが低い
- 読者の悩みを具体的にイメージする特訓になる
- BA(ベストアンサー)を取れたらうれしい
- BAを取れなくても、自分の課題や改善点が分かる
もし自分が駆け出しライターさんに教える機会があったら、「Yahoo!知恵袋の質問に回答する」を実施してみようかなと思います。
まとめ:Yahoo!知恵袋100本ノックでスキルを伸ばそう
改めて「Yahoo!知恵袋100本ノック」をして得た5つの効果をまとめます▼
- 得意なジャンル・興味のあるジャンルがわかった
- 相手の気持ちを想像する力がついた
- プラスαを考える力がついた
- 自分の課題や弱点に気付けた
- 執筆スピードが少し早くなった
実際に100本ノックをしたことで、「相手の気持ちに寄り添う力」が伸びただけでなく、さまざまな成果を得られました。
自分は2週間で100本と少し詰め込みましたが、1ヶ月で100本でももちろん大丈夫ですし、その半分の50本(1日1〜2本)でもよいと思います。
なぜなら少しずつ行動することで、今よりも確実にスキルは伸ばせるからです。
より読者に寄り添った記事を書きたい方や、これからライターとして頑張りたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。