・もっと伝わる文章を書きたい
・読者を動かす文章を書けるようになりたい
そう思って、自分がよくやっていたのが「文章観察」です!
文章観察は自分がつくった言葉で、ただ文章を読むのではなく、文章を読んだときの自分の感情や反応そのものを教材にするトレーニング方法です。
誰でも簡単にできるうえに効果抜群なので、本記事ではその方法を詳しく紹介します!
「文章観察」の基本的なやり方
自分がやっていた文章観察の方法は、以下の3ステップです。
- 文章を読んで「どう感じたか?」を捉える
- 「それはなぜか?」と深掘りする
- 「じゃあどうすればいいか?」を考えて実践する
例えば「アプリが起動しない場合はちょっと待ちましょう」という文章を読んだとして、
- どう感じたか?→「 “ちょっと” ってどのくらいか分かりにくい…」
- それはなぜか?→「明確な目安がなく曖昧だから」
- じゃあどうすればいいか?→「数字や条件などを入れて具体化する」
みたいなイメージです。
一つひとつのステップについて、もう少し詳しくお伝えしますね。
1. 文章を読んで「どう感じたか?」を捉える
読む文章はなんでもOKです!
・検索してヒットした記事
・SNSを眺めて目にとまった投稿
・メルマガやLINEの配信
など、普段の生活で目にするもので問題ありません。
それらの中には
・自分の心が動いた文章(例. 読みやすい、分かりにくい)
・自分の体が動いた文章(例. タップした、離脱した)
などがあるはずです。
ここで大事なのは、その文章に出会ったときの「自分の素直な感情や反応」を逃さずにそのまま捕まえることです!なお、それがポジティブ・ネガティブのどちらでも構いません。
2.「それはなぜか?」と深掘りする
次に、先ほど捉えた「自分の感情や反応」に対して、なぜと問いかけます。
「この文章読みやすいなあ」
→ それはなぜか?
→「結論が先に書かれているから」
「この文章分かりにくい」
→ それはなぜか?
→「専門用語が多く、補足説明もないから」
「思わずタップしちゃった」
→ それはなぜか?
→「自分の悩みをズバリ言い当てたタイトルだから」
「記事の途中で離脱した」
→ それはなぜか?
→「改行が一切なく、読みにくかったから」
このように理由を問うことで、自分がそう感じた・そう反応した要因を言語化していきます。
理由を考えるときは「たぶんこれかな?」程度で十分です。人の感情や反応は複雑で、完全な特定は難しいからです。
また、「自分はこう感じた → その理由はこうだ」という仮説を立てることで、次に同じ場面に直面したときにどうすればいいかを考える判断材料の一つとなります。
3.「じゃあどうすればいいか?」を考えて実践する
最後に、先ほど得た気づきや学びを、自分が文章を書くときに実践します!
「この文章読みやすいなあ」
→ それはなぜか?
→「結論が先に書かれているから」
→ じゃあどうすればいいか?
→「各見出しで早めに結論を書く」
「この文章分かりにくい」
→ それはなぜか?
→「専門用語が多く、補足説明もないから」
→ じゃあどうすればいいか?
→「専門用語を使うときは、直後に補足説明を入れる」
「思わずタップしちゃった」
→ それはなぜか?
→「自分の悩みをズバリ言い当てたタイトルだから」
→ じゃあどうすればいいか?
→「“読み手が今まさに抱えている悩み”をタイトルに入れる」
「記事の途中で離脱した」
→ それはなぜか?
→「改行が一切なく、読みにくかったから」
→ じゃあどうすればいいか?
→「3〜4行に1回は改行を入れる」
このように、文章を読んだときの自分の感情や反応を「実践で使える」ところまで落とし込むと、より良い文章を書くヒントを自分で得られます。
ですが、無理に実践まではせずで大丈夫です!
「なぜ自分はそう感じたのか」という理由を深掘りするだけでも十分な学びになりますし、気づきを重ねることで自然と文章力は底上げされるからです。
「文章観察」で文章力が伸びる理由
「文章観察」が効果的な理由として、日常生活の延長でできるから行動しやすく、無理なく続けやすいという点があります。やらないことには効果も出ませんので、「取り組みやすさ」はきわめて重要ですよね。
ただ、個人的にはそれ以上に「自分で考えて気づいたことだからこそ、血肉になりやすい」という点が大きいと感じています。
文章術の本を読んだり、動画を観たりして「なるほど」と思ったはずなのに、しばらくすると内容がすべて頭から抜けていた……そんな経験はないでしょうか。
人から「こう書くといいですよ」と答えを与えられるよりも、自分の頭で考えてたどり着いた答えのほうが、より納得感があって記憶にも残りやすいものです。
また、文章観察の起点は常に「(読者視点で)自分はどう感じたか?」にあります。
そのため、実際に文章を書くときも
・この表現、読者はどう感じるかな?
・ここで迷わないかな?
のように、自然と読者のことを想像できるようになり、ひいては文章の精度も上げることができます。
まとめ
文章力を伸ばすために
・毎日、文章を書く
・毎日、本を読む
・毎日、添削を受ける
ことができたら理想ですが、現実的にはなかなか大変です。
ですが、文章観察なら日常生活の中で無理なく誰でもできます。
この記事を読んでいる最中にも、
・ふむふむ、そういうことか
・ちょっと腑に落ちないかも
・今の例、イメージしやすいな
みたいに、なにかしら感じるものがあったと思います。
まずはその感情や反応を深掘りすることから、文章観察をぜひ始めてみてください!
